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-日々のあすか物語-

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2023.08.21特別養護老人ホーム 煌奏館

夢実現計画~パンが食べたい~

 

 

みなさんこんにちは。

 

お盆も過ぎ、暑さに変わりありませんが、涼しく感じる日も出てきたな~と感じています。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、煌奏館に入居されている利用者様の「夢を実現させよう!!!」という取り組みのご紹介です。

 

 

 

とある利用者様。

脳卒中による後遺症で身体が思うように動かせず、飲み込みの機能も落ち大好きなパンを食べる事が厳しい状況となっていました。

 

入所当初は全粥、粗キザミ食で提供していましたが、思うように食事摂取量が増えずご本人とお話をする中で、

 

「パンが食べたい」との強い希望が聞かれました。

 

ご家族にお話しを聞いたところ以前からパン食の生活だったとの事でした。

 

入所後、1ヶ月程度入院された後に再入所されましたが、ムセる事が増え、痰の量も多いため誤嚥のリスクが高い状態でした。

 

 

そのような状態でも、

 

「ご飯は嫌い。パンが食べたい」

 

とご本人の強い要望が聞かれていました。

 

そこで、7月頃に訪問歯科で日頃からお世話になっている、クロスケアデンタル様より嚥下内視鏡(VE)検査にて評価を行って頂きました。

 

 

内視鏡を使って、飲み物や食べ物が気管に入る事なく食道に送り込まれているかをモニターを使って確認していきます。

 

姿勢の確認、一口量の確認、残渣物がないかなど様々な視点から評価を行います。

 

多少の苦痛を伴うと思いますが、大好きなパンのためなら・・・と頑張って下さいました。

 

 

久しぶりのパンを頬張る事ができ、パクパクと手が止まらない様子です。

 

 

水分の確認も行っていきます。

 

クロスケアデンタルのスタッフの皆さんをはじめ、煌奏館のケアマネージャー、看護スタッフ、介護スタッフ、栄養士、機能訓練士など多職種で情報共有を行います。

 

 

モニターで嚥下状態を確認した後、

食べれるパンの形状、誤嚥リスクが高いパンの形状、一口量の確認、介助方法などの指導を頂きました。

また、嚥下リハビリの効果がみられているため、ムセが起きない環境を作れるよう継続していきましょうとのコメントを頂きました。

 

 

 

VE検査を終えユニットでは、嚥下リハビリの定着に努めています。

 

安全にパンを食べれるように継続していく事が大切です。

 

 

こちらは、ある日の朝食の様子です。

 

この日は、ご家族からの差し入れのカステラも添えられていました🥄

飲み込んだ後の残留物が少なくなるよう、パンと水分を交互に食べて頂く事が介助のポイントです!

 

 

きちんと水分も摂取されています。

 

好きなものを食べる上では大切な事ですね😊

 

 

「おいしいよ!」

 

と満足気なショットをいただきました📷✨

 

 

今回、「パンが食べたい」と強い意志を持った利用者様の夢を実現するために、協力頂いた

クロスケアデンタルの皆様、家族の希望を実現させたいとサポート頂いたご家族様、

日々安全に過ごせるようケアにあたっている煌奏館のスタッフ、

たくさんの方々のサポートにより利用者様の希望に沿えたのではないかなと感じます。

 

 

叶う、叶わないに囚われず、

 

「目標を持つ!」

 

という事は生活していく中でモチベーションに繋がり、大切な事だなと思います。

 

これからも、利用者様が満足して穏やかな生活を送れるようサポートしていきたいと思います。

 

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