食支援セミナー
4月4日~5日の2日間に分かれ、
日頃から歯科往診や口腔ケア、誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトでお世話になっている、
クロスケアデンタル様より職員を対象とした「食支援セミナー」を開催して頂きました。
【1日目】
先ずは、嚥下の仕組みや正しい座り方についてお話を頂きました。
実際に悪い姿勢で飲み込みを体験してみました。
視界が遮られた状態で食事をする事はとても恐怖でした。
高齢者は視力や聴力が低下している事が多いため、声掛けの重要性も痛感しました。
介助方法も、対象者がどこまで自分で出来るのかに応じて変える必要があります。
トロミの性状の違いを作りながら体感したり、実際に口にしてみました。
【2日目】
唇や舌を使わずに飲み込んでみましょう!
という事で挑戦中です。
普段、無意識で口に運んで飲み込んでいる動作も、様々な機能が複合して行われている物なのだと実感しました。
「飲み込めんね~」
正しい姿勢に整えた上で食事をする事の重要性が分かりました。
トロミ作り体験では、飲み物の種類や温度、トロミ材の違いで差が出るため、
トロミ材の量で統一するのでなく、
私たちが日頃から使っている、ドレッシング、ソース、ケチャップ、マヨネーズという風に、
トロミのイメージで統一を図ってみてはというアドバイスを頂きました。
「これでソースくらい?」
「おいしい、おいしい」
目隠しした状態で急に背もたれの角度を変えられる事はとても恐怖でした。
目線が合っていないと、対象者の顎が上がり誤嚥しやすい状況になってしまいます。
目線を合わせる事はとても重要です。
今回のセミナーを通じて、
実際に体験してみる事で介助をする際に注意しなければならない事が再認識できました。
美味しいものを長く、安全に食べ続けて頂くために今回学んだことを活かしていきたいと思います。