夫婦で過ごすこと
夫婦でご利用中のS様とK様
90歳になるまで介護保険を使わず
子供たちを育て上げた自宅で2人協力しながら暮らしていました。
2年前のある日、奥様が自宅外で転倒・骨折され
2人暮らしは突然終わりを向かえます。
それぞれ別々の施設で生活することになり
奥様は慣れない生活に戸惑いは隠せず大声が出たり、車椅子上で落ち着き無く動かれる姿が見られ
ご主人は施設内をウロウロされる時間が出てきていました。
認知症状は悪化する一方でした。
年齢的にも仕方ないのかもしれないと思っていましたが
「自宅ではなくても最後は二人一緒に顔の見える暮らしをしてほしい」とのご家族の願いもあり
令和6年4月より小規模多機能ホーム心の丘の利用が始まります。
いつもご主人が歩み寄られ手を握られます。
生活が共になり始めてすぐに変わったこと。
それは会話でした。
近くに寄って奥様に声を掛けることが日常になり
ご主人の高度な難聴が
時折、会話の邪魔をしながらも
夫婦の疎通は抜群でした。
何十年と連れ添った時間が
仕草や表情で相手に気持ちを伝えることができるようになったのでしょうか。
いつの間にかご主人のウロウロや
奥様のソワソワはなくなっていました(*^▽^*)
このまま
本来のお二人らしく
安心して穏やかに柔らかい日々を過ごして頂けたらとスタッフ一同思っています。
最後に
あんまり笑顔が得意ではないご主人
貴重な一枚です。